女性の看護師にとって、育児は勤務を継続しにくくしてしまう原因となります。転職によってその対策を行う事はしばしばありますが、育児と仕事を両立させる目的で病院を選んだものの、結局両立させるのが難しくなって退職してしまう人も少なくありません。この際に良く着目しているのは、育児に対する支援体制や勤務時間の拘束が厳しくない事でしょう。
共働きをするとなると子どもは保育園などに預けなければならないのが通常であり、託児施設が院内にある事が良く望まれています。一方、残業や夜勤があると時間的に育児を行うのが厳しくなりがちであり、日勤のみの待遇で残業もないとされている病院から選ぶと言うのは多くの看護師が思い付く事です。それでもなお退職してしまう看護師が後を絶たないのは、通勤時間を考慮していない事があるのが一因でしょう。
例え勤務時間が短くても片道で一時間かかってしまうと、片道30分の病院に勤めて毎日一時間の残業を行っているのとほとんど変わらない事になってしまいます。院内に託児施設がある場合にはそれほど支障がない場合もありますが、子供が託児施設に預けられない年齢になってからだと、家にいられる時間が短いと言う事で育児が難しくなる場合もあるでしょう。そのため、通勤時間の短さを優先して病院を選ぶと言うのも重要な点になります。転職の際に職場を探すために毎回計算しなければなりませんが、勤務時間に通勤時間を加味して時間の拘束が厳しくないかを判断すると良いでしょう。